現代ファイナンスのご紹介
『現代ファイナンス』は日本ファイナンス学会とMPTフォーラムが共同で発刊 する、 ファイナンスとインベストメントに関する邦文の機関誌です。学者と実務家の協力によって、わが国のこの分野における研究を活性化し、金融および資本市場の発展に資することを目的としています。1997年3月に創刊号を発刊、毎年2回の刊行を行っています。
ファイナンスとインベストメントの研究には近年、目覚しいものがあります。新たな評価モデルの続出、個人や企業の金融行動分析の精緻化、市場構造の解明、そして広範な実証分析等々が日進月歩で登場しています。しかもそれらは逸早く、実務における金 融商品や運用モデルの開発に直結しています。
日本の金融・資本市場は90年代のバブルの崩壊という未曾有の事件に直面し、“失われた10年”を余儀なくされました。金融機関のリスク管理その他の重要性にこれほどの問題提起をされた時期は初めての経験でもありました。しかし、この間にファイナンスとインベストメントの理論的研究、新たな金融技術の開発、実務面への応用等々の必要性が、改めて強く認識されたのも事実でしょう。さらにIT革命の急速な進展はグローバルな情報の共有と、新たな市場アクセス手段を創出し、金融・資本市場の国際化を一 挙に飛躍させています。
企業年金制度の改革、新たな個人年金制度の導入、企業の資金調達の多様化等々、日本の金融・資本市場はまさしく新世紀を迎えようとしています。私たちは、金融や証券の研究がより一層深化されるべきだと確信しております。さらに、その成果が一般に発表されて、広く議論を巻き起こし、新たな研究を刺激することを期待しています。学者と実務家による協働と競争による研究と実証・実践、『現代ファイナンス』がそうした場になることを切望しております。
論文の募集は未発表論文の公募が原則です。詳細は「論文発表のお知らせ」、「執筆要項」をご参照下さい。編集者・編集委員は学会・実務会の双方から出し、論文の採否は、複数のレフェリー(匿名)の審査を参考にして、編集者が決定します。
現代ファイナンスは、2017年11月より電子ジャーナル化され、J-Stage上に公開されています。最新号は以下のURLより閲覧できます。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/gendaifinance/-char/ja
最新号の論文PDFファイルの閲覧・ダウンロードについては、会員へお知らせしたIDとパスワードが必要になります(公開後1年間限定)。なお、バックナンバーについては、2018年度より、順次J-Stage上に公開をしていく予定です。
編集者:
石川康(日興アセットマネジメント)
伊藤敬介(みずほ第一フィナンシャルテクノロジー)
岩城秀樹(東京理科大学)
太田亘(大阪大学)
大屋幸輔(大阪大学)
沖本竜義(慶應義塾大学)
小松原宰明(イボットソン・アソシエイツ・ジャパン)
坂巻敏史(三菱UFJトラスト投資工学研究所)
鈴木一功(早稲田大学)
鈴木健嗣(学習院大学)
諏訪部貴嗣(ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント)
芹田敏夫(青山学院大学)
高橋明彦(東京大学)
山田徹(野村アセットマネジメント)
和田賢治(慶應義塾大学)
編集委員:
加藤英明(名古屋大学)
倉澤資成(横浜国立大学)
田中周二(ジャーク)
筒井義郎(京都文教大学)
山口勝業(イボットソン・アソシエイツ・ジャパン)
四塚利樹(早稲田大学)
米澤康博(早稲田大学)
論文募集のお知らせ
『現代ファイナンス』は日本ファイナンス学会とMPTフォーラ ムの共同機関誌ですが、ファイナンスやインベストメントに関する邦文の論文であれば、とくに投稿者の資格は問いません。執筆は次ページ以降の執筆要項に従って下さい。投稿は随時受け付けております。
本誌は当分の間、年2回、3月と9月に発行の予定です。4月 (10月)末までに投稿され、掲載が決定された論文は、できるだけ 次の9月(3月)号に掲載するように運営していきます。奮って投稿していただきますよう、お願いします。
執筆要項
1.本誌は学界と実務界の研究者の協力によって,わが国のファイナンスとインベストメントについての研究を活性化し,金融および資本市場の発展に資することを目的とします.
2. 採録する論文は,証券投資,証券市場,企業金融,金融仲介,金融システムなど広い意味でのファイナンスとインベストメントの分野の理論,実証,応用に関する未発表の邦文の論文とします.上記の目的に沿ったプラクティカルなインプリケーションやサジェスションのあるものを歓迎します.投稿に関して,不明な点やご質問があれば,編集事務局までお問い合わせ下さい.
3. 論文はタイトルページ,本文,補論,注,引用文献,図表等の順に整理して,論文本体と別紙に分け、誓約書に必要事項を記入し、それぞれPDFファイルに変換した上,これら3つのPDFファイルを電子メールに添付して下記のメール・アドレスへお送りください.
(1)論文
タイトルページ,本文,補論,注,引用文献,図表等を含む論文本体
(2)別紙
執筆者氏名(共同論文の場合はすべての氏名,連絡著者を明示のこと),所属,連絡先(住所,電話番号,E-mailアドレス),謝辞
(3)誓約書(日本ファイナンス学会のウェブページ(「現代ファイナンス」 募集要項)からダウンロード可能)
投稿論文タイトル,日付,著者全員の自署
送付先
「現代ファイナンス」編集事務局
〒162-0801 東京都新宿区山吹町332-6
(株)国際文献社内
E-mail:gendai-finance-edit@bunken.co.jp
4. 論文のスタイルは以下の要領でお願いします.
(1)タイトルページには論題と400字以内の要約だけを記載して,執筆者氏名,謝辞などは記載しないで下さい.なお,執筆者氏名(共同論文の場合はすべての氏名),所属,連絡先(住所,電話番号,Fax番号,E-mailアドレスなど)は別紙に記載して,論文には記入しないで下さい.
(2)文章の句読点は「,」と「.」を使って下さい.また,特殊文字(メール等で文字化けの可能性のある文字),たとえば①②等は用いないようにして下さい.
(3)漢字,ひらがな,カタカナ以外(アルファベット,数字,/等)は,半角で入力して下さい.
(4)数式の変数は可能な限りイタリックで表示して下さい.ただし,exp,log,lim等と数字,大文字のギリシャ文字は立体を用いて下さい.また,∴∵∀∃などの略号はできるかぎり使わずに言葉で表現して下さい.
(5)本文を章や節に分ける場合は,以下の例のような表記方法に従って下さい.(1)(2)…①②…等は用いないようにお願いします.
例: 1.はじめに
2. これまでの研究
2.1 理論
2.2 実証
2.2.1 日本
2.2.2 米国
(6)注は論文の最後にまとめ,本文の挿入該当箇所に下記のように肩付きの通し番号を付けて下さい.
詳しくは注を参照3.
(7)引用文献は下の例に倣って作成し,本文や注の後にまとめて下さい.また記載の方法は以下の規則に従って下さい.
(a)日本語文献,外国語文献の順.
(b)日本語文献は,姓の「あいうえお」順.
(c)外国語文献は,Family Nameの「アルファベット」順.
(d)同一著者の場合は「発表年」順.同一年に発表された論文が複数ある場合は,発表年の後にa,b,c…を付けて区別して下さい.たとえば[1985a],[1985b]など.
引用文献の書き方の例
小林孝雄[1991],「株式の理論価格:現代ポートフォリオの視点」『証券アナリストジャーナル』29(5),1-11.
福田祐一,齊藤誠[1997],「フォワード・ディスカウント・パズル:展望」『現代ファイナンス』1,5-18.
米澤康博,丸淳子[1984],『日本の株式市場』東洋経済新報社.
Modigliani, F., and E. Perotti[2000], “Security Markets versus Bank Finance:
Legal Enforcement and Investors? Protection,”International Review of Finance 1(2), 81-96.
Shleifer, A.[2000], Inefficient Markets: An Introduction to Behavioral Finance, Oxford University Press.
補足説明.
・第29巻第5号は‘29(5)’と表現し,巻がなく通号だけの雑誌の場合,たとえば第1号は‘1’とだけ表現して下さい(書き方の例の小林論文と福田/齊藤論文がそれぞれに対応).英文についてもこれに準じて下さい.
・巻号,通号,季節/日付等の記載のない引用文献については,必要と思われる情報を適宜引用文献名の後に記して下さい.
・ディスカッション・ペーパー等を引用する場合もこれに準じて必要な情報を記して下さい.
・雑誌等を引用する場合には,書き方の例に倣ってページ数を最後に記して下さい.‘ページ’,‘p.’,‘pp.’ 等の表記は不要です.
・日本語の掲載誌名や書籍名には『』をつけてください.英文論文の掲載誌名や英文書籍名はイタリック体としてください.
(e)本文中や注で文献を引用する場合は,著者名[発表年]として下さい.例えば,小林[1991],Shleifer[2000]など.また共同論文を引用する場合は著者名間に半角スラッシュ/を入れて下さい.例えば,米澤/丸[1984],Modigliani/Perotti[2000]など.執筆者が三名以内のときはすべての著者名を列挙し,三名を超える場合には適宜’et al.’ あるいは「…他」を用いて下さい.
(8)図表は見やすく整理し,必要最低限に絞るようにお願いします.
(a)図表は図と表に分けて通し番号を付け,下記の例のようにそれぞれ表題を記して下さい.表の縦罫線ははずして下さい.また本文中に挿入箇所を指示して下さい.
(b)膨大な量のアウトプットをそのまま添付することは避けて下さい.
(c)図は原則として原稿を写真製版して使用しますので,そのつもりで作成をお願いします.
(d)図表はカラーで構いませんが、カラーの場合、白黒印刷でも識別しやすいように作成して下さい.
(9)誤りを少なくするため,数式についてはできる限り簡潔な表現をお願いします.
(a)通常あまり使われない表現や複雑な表現はできるだけ避けてください.例えば,f(x)が複雑なときはef(x)の代りにexp{f(x)}を用いたり,添字の添字などは避けるようお願いします.
(b)数式の導出過程や計算のプロセスなどを長々と記述することのないようお願いします.ただし,審査の効率化のため,必要に応じて,省略された導出,計算過程を別紙に記入して添付してください.掲載の際には読者の求めに応じて導出,計算過程を提供する用意がある旨を付記し,要求のあった読者には送付するなどの措置をとっていただければ,なお結構です.
(10)未発表の論文や一般に入手できない論文(内部資料などを含む)を引用される場合は,審査のために,それらの論文のPDFファイルを電子メールに添付して下さい.
(11)なお,論文の分量はとくに規定を設けておりません.論文の論旨展開上不可欠であれば無理に短くする必要はありません.ただし,編集者が冗長だと判断すれば,カットをお願いすることもあります.
5. 論文の採否はレフェリーの審査を参考に編集者が決定します.掲載に際しては修正をお願いすることがあります.
6. 投稿料は不要です.原稿料は支払われません.
7. 投稿された論文は採否を問わず返却しません.
8. 採録論文の著作権は日本ファイナンス学会とMPTフォーラムに属します.掲載される論文は,会員が学会のウェブサイトおよびJ-Stageを通じて,PDFファイルをダウンロード可能となります.さらに,公刊後1年を経て公開され,だれもが自由にダウンロード可能となります.
9. 採録決定の際には,改めて論文原稿のファイル(MS Word,TeX,MS Excel 等のオリジナル原稿ファイルとPDFファイル)の提出をお願いします.なお,普通に用いられているワープロ,パソコン用ワープロソフトであれば対応可能ですが,特殊なものをお使いのときは,念のため『現代ファイナンス』編集事務局までお問合せ下さい.